下伊那各地で15、16日、お盆の帰省を利用した成人式が開かれた。スーツや着物に身を包み、久しぶりに旧友と節目を祝う新成人たち。うち松川町と阿南町の会場で表情を追った。
松川町
町民体育館で開かれ、該当者168人(男性86人、女性82人)のうち松川中学校の卒業生ら132人が出席した。
新成人らでつくる実行委員会(米村寿実行委員長)形式で行われた。
終戦記念日とあって式典は黙とうから始まり、竜口文昭町長は「歴史、文化を持つ松川町に生まれ育ったことに誇りを持ち、今後の地域の発展に力添えを」とあいさつ。今月始めに初開催した自転車ロードレース「第1回全日本実業団サイクルロードレースin南信州松川」にちなんだ手ぬぐいと図書券を、記念品として全員に贈った。
式典に続いて意見発表もあり、佐々木孝太さん、唐沢禎人さん、鎌倉有希さん、加藤諒さん、橋場赳彦さんの5人が新成人を代表し決意を示した。実行委員会主催で祝宴もあり、旧友との再会を喜ぶ姿が見られた。
阿南町
阿南町では63人が成人を迎えた。式典では富草、大下条、和合、新野の4地区代表が意見発表。実行委員制作の小中学校時代を振り返る思い出のビデオが上映されると、懐かしい自分たちの姿に歓声が上がった。実行委員長の佐々木柚香さんは「成人を迎えてもまだまだ未熟で戸惑うことばかり。周りの方の姿を見習って頑張っていきたい」と謝辞を述べた。記念撮影後、同級生や恩師、町の人々と卓を囲んで祝賀会を楽しんだ。