下伊那教育会郷土調査部の研究発表会

地域の話題

[ 2016年 1月 27日 水曜日 9時38分 ]

 飯田下伊那地域の小中学校教職員でつくる下伊那教育会郷土調査部の研究発表会「飯田下伊那地方の自然・人文・偉人」は23日、飯田市鼎中平の鼎文化センターで開かれた。多くの学校関係者や地域住民らが来場し、飯伊を対象に地域の歴史や自然、文化などについて調査研究に取り組む部員たちの活動の成果を聞いた。

 1949年から毎年開催し、67回目。陸水、生物、地質、気象といった自然関係と、考古学、菱田春草研究、地理、西尾実研究、歴史といった人文・偉人関係について研究する計9委員会から、それぞれ1人が代表して発表を行った。

 地理委員会の久保田寛始さん(阿智第二小)は、61年の三六災害で被害を受けた川路地区の復興をテーマに、川路駅周辺が天竜川の治水事業と都市開発計画によって発展していく過程を追った。

 川路では、梅雨前線の豪雨により伊那谷を中心に発生した三六災害の洪水で多くの家屋が全壊。災害後の66年に定められた市危険区域条例により、災害によって水没した海抜376・8メートル以下の地域には住宅の建築が認められなくなった。

 地区内の170戸が移転したが、83年の五八災後、天竜川で全面地上げ方式による大規模な治水対策事業が行われたほか、2002年の幹線道路開通にともなう土地区画整理事業で新たなまちづくりが進められた。

 久保田さんは、住民が土地管理組合を設立して積極的に都市計画に参加したことが、川路の復興・発展につながったと指摘。

 「住民主導で復興に尽力し、地区の発展のためまちづくりを進めている。三遠南信道など道路整備が重なって交通の便が良くなり、街の基盤が整うに従って周辺町村から大規模量販店を誘致してほしいという声も上がっており、今後ますます発展していく可能性がある」と話していた。

  

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