下栗自治会が景観配慮し丸太で土留め

地域の話題

[ 2013年 2月 26日 火曜日 15時54分 ]

 飯田市上村下栗自治会(野牧知利会長)は24日、間伐材を活用した急傾斜畑の土留め作業を行った。同地区民をはじめ、遊休農地を借り受け畑作を行っている県外の「下栗応援団」のメンバーら約30人が参加。雪が激しく降りしきるなか、参加者らは長さ2メートルの丸太材を横たえ、長さ60センチの杭で固定していく作業を行った。

 丸太と杭(くい)を使う土留め対策は畑で伝統的に行われてきた手法だが、住民らが共同で作業を行うのは昨年に続き2回目。昨年、下栗応援団が活用する遊休農地で雨による表土の流出が頻発したため、ことしは同農地での土留め対策を計画した。作業に使う丸太は市が用意。この日は約1300平方メートルに約160本の丸太を設置する予定だったが、悪天候のため約800平方メートルに60本の丸太を設置したところで作業を終了した。残りは来年度実施する予定という。

 また、市では同地区全体に対し、約1000本の丸太を用意。土留めを必要とする各家庭がそれぞれ作業を行い活用する。飯田市上村自治振興センターでは、「畑作は産業的にも景観的にも下栗の象徴でこれを守っていくことは地区にとって重要。土留めの材料として使われなくなったガードレールを使用する例もあるが、観光資源、景観美の観点からも、自然にマッチする木材がふさわしいのでは」と話す。

 同農地でソバなどを栽培する名古屋市の会社員(48)は妻と2人で作業に参加。吹雪にも「貴重な経験ができた」と笑顔を見せ、「皆さんのご協力のおかげで、ことしは流出の心配がなくなる」と感謝した。野牧会長は「天候が残念だったが、最低限の作業はできた。毎年県内外から多くの人が訪れる観光地として、景観に配慮した地域づくりを今後も進めていきたい」と話していた。

  

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