中井侍で一番茶摘み 1週間遅く、品質は上々

地域の話題

[ 2012年 5月 12日 土曜日 12時09分 ]

 「三国境の天竜川こえた 風が送るよ 茶の香り」―。県最南端の天龍村中井侍地区で11日、一番茶摘みが始まった。天竜川沿いの谷あいに広がる茶畑に、生産者やその親族らが集まり、すくすくと伸びたやぶきたの茶葉を収穫。春先の低温で平年より1週間ほど遅いものの、ゆっくり育ったため質の高い葉がそろっているという。

 標高約290―400メートルの急斜面に民家と茶畑が点在する同地区は、県内で最も早く茶摘みが始まる産地。標高の低い園地から順に作業を行い、親族や近隣住民らが協力して摘む姿が初夏の風物詩にもなっている。

 この日は、最も標高が低い園地で一番茶摘みがスタート。午前7時ごろから親戚や知人ら11人が集まり、作業を始めた。

 初夏の日差しに映える黄緑色の茶葉を、先端から3枚を摘み取る「一芯(しん)三葉」の方法で収穫。伝統の茶摘み唄に乗り、次々と摘んで腰かごを揺らせた。

 春先の低温で昨年に続いて生育が遅れたものの、心配した凍霜害はなく、品質は上々。

 茶葉は、近くの工場で製茶し、地域の独自銘柄「中井侍銘茶」として自家販売。同地区では、生育具合に応じて順に標高の高い園地に作業を移し、今月いっぱい一番茶摘みを続ける。

 1973年に産地化を目指して本格化。多くの農家が在来種からやぶきたに品種を変えて生産振興を図ってきたが、生産者の数はピークの半分、14件まで減っているという。

  

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