飯田文化会館は6日夜、人形演技について学ぶ「人形劇ワークショップ」の発表会を飯田市高羽町の飯田人形劇場で開いた。受講した市民21人が、ワークショップで学んだ成果を披露した。
去年11月から全6回を予定に開講。講師はいいだ人形劇フェスタでおなじみの、人形芝居 燕屋・くすのき燕さん(49)=松本市在住=。3グループに分かれ、鴻上尚史の戯曲「パレード旅団」を題材に、戯曲の読み方やセリフの間、人形製作、人形の構造や動きを学んだ。
発表では、各グループが戯曲の異なる場面を演じた。Aグループは崩壊しかかっている家庭、Bはそれに続くシーン、Cはいじめにあっている中学生たちの集会の場面を取り上げた。美術家の枝松千尋さんから指導を受けて製作した棒遣い人形で、複雑な状況や人間の動きを考えながら演技を行った。
それぞれのグループの発表後、くすのきさんは講評を行いながら「ワークショップで学んだことは一つの方法であり、これがすべてではない。人形劇は難しいが、うまくいかないことを何とかやるのが面白い。人形劇をやる人が飯田に来るだけでなく、やる人がいるまちになれば」と語っていた。