今宮神社で早期復興願う祈願祭

地域の話題

[ 2014年 3月 12日 水曜日 9時48分 ]

 飯田市今宮町の今宮郊戸八幡宮(遠山景一宮司)で11日、東日本大震災復興祈願祭が開かれた。福島県南相馬市から避難し、今も飯田市丸山町で生活する松本一彦さん、喜美子さん夫妻をはじめ、氏子総代ら約30人が参列。被災地の一日も早い復興を願い、遠山宮司による祝詞奏上や、森田梅泉さんらによる奉納献笛が行われた。

 震災から3年が経過してもなお深い爪跡が残る被災地の復興や、今もふるさとを離れての暮らしを余儀なくされている人々の早期帰郷などを願い神事が執り行われた。森田さんらによる奉納献笛では、木の実の笛、篠笛、フルート、能管などを使用し、多彩な音色で8曲を演奏。このうち、「ふるさと」や復興支援ソング「花は咲く」では参列者が合唱し、復興への願いを乗せた歌声が神殿に響き渡った。

 祈願祭を終え松本さん夫妻は、「飯田市の皆さんの気持ちがとてもありがたい。震災で多くのものを失い、時が止まってしまったような感じだったが、3年が経過し、この祈願祭に参加させていただいたことで、気持ちがすっきりとした」と声をそろえた。

 松本さんの南相馬市の自宅は、福島第一原発から約22キロの位置にある。畳や障子、壁紙の張り替えなど、リフォームを進めているものの、肝心の除染作業が未だ行われておらず、戻れない状況という。それでも、夏ごろには除染が行われる見込みといい、「年内に戻ることができれば」と期待を込めた。

 また、飯田市での3年間を振り返り、「人柄や風習など、福島と通じるものがあり、うれしかった。飯田の人たちは本当に親切で、温かい人ばかり。飯田に来ることができ、恵まれていた」と話した。

  

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