今宮郊戸八幡宮で復興祈願祭

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[ 2015年 3月 12日 木曜日 9時41分 ]

 飯田市今宮町の今宮郊戸八幡宮(遠山景一宮司)は11日、東日本大震災復興祈願祭を開いた。氏子総代をはじめ、福島県南相馬市から避難し、飯田市白山町で生活を送る女性(65)ら30人余りが参列。被災地の一日も早い復興や今もふるさとを離れての暮らしを余儀なくされている人々の早期帰郷を願うとともに、災害を風化させないことを誓った。

 同八幡宮では、南相馬市から飯田市今宮町に避難してきた11人が境内の清掃奉仕を行ったことを縁に、毎年震災発生日の11日に丸山地区在住の避難者を招き復興祈願祭を執り行っている。現在同地区内で避難生活を送るのは、参加した女性の夫婦だけに。夫が先月末から所用をこなすため南相馬市に戻っていることから、この日は女性のみが参加した。

 女性は、震災から4年を迎えた今の心境について、「震災の発生直後は避難していることが当たり前と感じていたが、年月が経つにつれ気持ちが重くなっている。本当に戻れる日が来るのかとついつい悪いほうに考えがいってしまう」と不安を吐露した。

 福島第一原発から約22キロの位置にある自宅(南相馬市日の出町)は、6月ごろから除染が行われる予定というものの、昨年の祈願祭で「夏ごろに除染が行われる見込みで、年内に戻ることができれば」と夫は話しており、大きく遅れている現状がある。女性は「除染作業が終わったとしても本当に安全なのかという不安がつきまとってしまう。生活するために、すでに町に戻っている人たちもいるが、国には、早く震災以前のような暮らしができるよう、復興作業のスピードをアップしてもらうとともに、安心感をもたせてほしい」と願った。

 祈願祭で遠山宮司は、「早期の復興を願い、思いやり、分かち合う気持ちを持ち続けることが大切」と、中島信行総代会長は、「被災地の状況を伝える報道も少なくなっている。この機にあらためて震災を思い出し、風化させることなく、少しでも復興に寄与できれば」と話した。

  

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