飯田市龍江の農業法人「今田平」が管理する果樹園で10日、今シーズンのブドウ狩りの営業が始まった。初日から県外の観光客や帰省客を中心に、個人客から団体客まで多くの人が訪れてにぎわっている。
約50アールのブドウ棚で栽培しているのは5品種。まずは鮮やかな赤さと糖度の高さが特徴的な「ノースレッド」が食べ頃になり、お盆頃に「ナイアガラ」が食べ始めを迎えている。今月下旬から「スチューベン」「安芸クイーン」「巨峰」と順に適期を迎える。
名古屋市の高山義美さん(74)は、飯田下伊那を訪れる観光ツアーに夫婦で参加。その場で収穫したブドウを味わい「お盆なのでどこかへ行こうと、申し込みができるツアーを妻と探して参加した。こういうブドウは初めてだが、おいしい」と笑顔を見せた。
ブドウ園は1999年に開園。岐阜県東濃地方や名古屋市近辺から来園する人が多いという。
大平盛男社長は「今年は春先の低温、7月の日照不足などの異常気象の中で管理に苦労したが、8月に入り十分な日照になり見事なブドウになった。これから本来のブドウの味になってくれる」と話している。
入園料は小学生以上800円。小学生未満無料。安芸クイーン・巨峰の開放時期からは1000円になる。
予約は同法人(電話27・5020)へ。
◎写真説明:ブドウ狩りを楽しむ来園者