喬木村阿島の夏の風物詩「喬木荘納涼祭 阿島区祇園祭」(阿島区、喬木荘主催)が7月29日に開かれ、多くの親子連れらでにぎわった。
祭りは県飯田養護学校の「あじまっこ太鼓」による和太鼓演奏で幕開け。喬木吹奏楽団の演奏や地域で活動するダンスグループ、よさこいソーラン踊りなどが続き、どれも熱演に来場者から大きな拍手が送られた。
午後6時半すぎ、保存会を中心にした阿島民謡踊りが始まると祭りの熱気はピークを迎えた。浴衣姿の住民や中学生らが大きな輪をつくり、受け継がれる伝統の踊りに思いを馳せた。
会場となった喬木北保育園内に舞台を特設した。周囲にはさまざまな夜店も並び、会場は活気にあふれた。
20年間廃れたままになっていた阿島祇園祭を復活させようと2006(平成18)年に再開し、阿島区と喬木荘が連携して毎年この時期に開催している。
共催による祭りは13回目。今年は喬木荘の開設25年の節目にも当たり、ステージには横断幕が新たに掲げられた。
区長の舟登秀一郎さん(67)は「華美さはないけど、住民手づくりの祭りとして今後も続けていきたい」と話した。