喬木村小川の真浄寺(永井真寿住職)で3日、新春恒例の書き初め大会が開かれた。同寺で書道を学ぶ小学生から高校生までが、真剣な表情で筆を運び、日本の伝統文化を感じた。
同寺の習字教室には、喬木村内をはじめ飯田市などから約80人が通う。書き初め大会は、小中学校の冬休みの宿題や高校生の展覧会向け作品制作を兼ねたもの。
書き初めをはじめとした日本の書道文化をユネスコ無形文化遺産登録しようという運動を踏まえ、伝統文化の一つとして書道を体感し文化・道徳を身につけてもらおうと開催している。
村内や飯田市の小中学生、高校生約70人が参加。手本を見ながら一つ一つの字を練習し、紙全体に配置を決めてそれぞれの課題の字を書き上げた。永井住職から指導を受けながら仕上げていった。
毎年書き初め大会に参加している喬木中3年の女子生徒は「教えてもらえるのでうまく書ける。今年もいい年にしたい」と話した。
「先人の努力と継承によって成り立っている書の文化を伝えていきたい」と永井住職。「お正月に生活リズムが崩れがちになる。書き初め大会を通じて体調を整えてもらえたら」と話していた。
◎写真説明:真浄寺で書き初めする子どもたち