飯田市座光寺の元善光寺(本多秀賢住職)で7日、恒例の「七草会だるままつり」が行われた。地元住民や、初詣に訪れた参拝者などから寄せられた、役目を終えただるまや縁起物、お守り、札などを供養して魂を抜き、燃やして天に帰した。
午前9時過ぎ、本多住職の読経に続き、積み上げられた大小300個余りのだるまに、たいまつで点火。見守る参拝者らは、これまでの生活を守り、願いをかなえてくれた縁起物に感謝の気持ちを込め、手を合わせた。だるまに続き、破魔矢や熊手、札なども次々と燃やされた。
本多住職は「昨年は大変な年となったが、各家庭を守ってきただるまなどに、ご苦労様でしたとの思いを込め供養させていただいた」と話していた。
元善光寺では、以前は本堂で七草がゆを提供するのが通例行事だったが、地域でのどんど焼きが減少するなか、30年ほど前から、縁起物を供養して燃やす内容へと変更したという。