八幡町の犬塚家 格子窓を京町家風に補修

地域の話題

[ 2013年 2月 15日 金曜日 16時57分 ]

 飯田市八幡町に残る築約200年の町家「犬塚家」が11日、一般公開された。建物の補修を体験できるワークショップや、上郷黒田の北原綾さん(23)のコレクション約40点を並べた「ダルマ&招き猫展」なども行われ、多くの人でにぎわった。

 犬塚家は19世紀初期に建てられた、市内に残る最古の町家建築の一つ。市歴史研究所では、犬塚家の管理保存に当たっていた地元住民団体と連携して保存に取り組み、2009年に飯田長姫高建築科の生徒と建物の調査を実施し、利活用方法について検討。現在は同研究所のゼミの一つ「建築史ワークショップ」で、建物の維持・継承と同時に、現代における活用案について検討しながら、定期的に一般公開している。

 今回は、古くなった建物正面の格子窓と竹矢来(たけやらい)の修復をテーマとしたワークショップを実施。格子窓のデザインは、近隣の建物とのバランスなどを考慮しながら参加者と話し合って京町家風に。ヒノキ材を切って枠にはめ、ねじで留めた後に塗装して完成させた。

 ワークショップに参加した飯田長姫高校2年の中嶋勉君(17)は「古建築には昔の木組みの技術が詰まっていて魅力がある。将来は大工になって、こういった古建築の保存や修復にも携われたら」と話した。

 同会場で開催された「ダルマ&招き猫展」では、日本の郷土玩具を収集している北原さんが、各地のダルマ市で集めたコレクションを展示した。「養蚕が盛んだと白いだるまが作られたりと、各地で産業に結び付いて地域の特色がだるまに表れているのがおもしろい」と北原さん。

 「見るだけでなく、自分らしいだるまも作ってもらえたら」と、白地のだるまに着色してオリジナルのだるま作りができる創作体験コーナーも設置。参加者は用意された絵筆を使用して、思い思いに色を塗ったり顔を描いて楽しんでいた。

 建築史ワークショップの市民研究員、岸部大輔さんは「昨年までは、地域に残る古建築を掘り起こして利活用案を提案してきた。ことしは『遊びに行ける歴史建築』をテーマに、大人の遊び心に働きかけられるような企画をしたい。地域の人からも、建物の使い方を提案してもらえれば」と話していた。

 次回の一般公開は3月16、17日で、両日午前10時から午後4時まで。入場無料。期間中には松尾水城の勝野薫さんによる「ラジオ再生工房コレクション展」を開催。ラジオの回路を応用してメロディーが流れる基盤を作る体験コーナーも設ける。体験コーナーは材料費400円。また16日には、犬塚家の板壁補修と中庭デザインをテーマとしたワークショップを実施する。

 問い合わせは建築史ワークショップ(電話070・6664・3824)へ。

  

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