凍り豆腐 運動と併用で慢性炎症抑制 旭松食品が能勢教授と共同研究

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[ 2018年 5月 29日 火曜日 15時17分 ]

論文を発表する能勢教授

 信州大学医学系研究科・スポーツ医療学講座の能勢博教授と旭松食品(飯田市駄科)の共同研究による論文がこのほど発表された。インターバル速歩トレーニング後に凍り豆腐を食べることで、生活習慣病などの原因と考えられている慢性炎症を抑制することが分かったという。

 インターバル速歩とは、筋肉に負荷をかける「速歩き」と、負荷の少ない「ゆっくり歩き」を数分間ずつ交互に繰り返すウオーキング法。能勢教授はこれまでに、インターバル速歩トレーニングを行うことで、慢性炎症を促進する遺伝子を不活性化(メチル化)させ、炎症を抑制する遺伝子を活性化する―との研究成果をまとめている。

 今回発表された共同研究は、3年ほど前、「トレーニング後に牛乳を飲むことで熱中症の予防につながる」、「運動後には糖とタンパク質の摂取が大切」などとする、能勢教授の講演を聴講した同社の村澤久司研究開発統括部長が、高タンパクの凍り豆腐とトレーニングとの併用を提案し、実現。5カ月にわたり、インターバル速歩後に凍り豆腐を摂取する実験を行ったところ、炎症促進遺伝子の不活性化を促進する効果が認められた。

 凍り豆腐の健康機能性については、コレステロール低下や食後中性脂質低下、脂質代謝改善効果、糖尿病の予防・改善効果など、栄養学の分野で研究成果が報告されているが、スポーツ医学の分野では、今回が初めて。村澤部長は「がんや認知症、動脈硬化などさまざまな病気の大元と考えられている慢性炎症を、運動と凍り豆腐で抑制できることは大きなインパクトがある」と成果を歓迎する。

 「今回の結果を広くアピールしながら、行政や各種団体などとの連携により、運動と食事の組み合わせの中で、凍り豆腐の消費拡大を図っていきたい」としている。

  

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