飯田市扇町の飯田市動物園で11日、昨年の干支(えと)「ネズミ」から今年の干支「ウシ」へバトンを渡す「干支ひきつぎ式」が行われた。それぞれの担当飼育員が出席し、ウシの特別ガイドを開催。多くの親子連れでにぎわった。
式は園のウシ科代表「カモシカ」の獣舎前で実施。参加者はカモシカの様子を観察しながら、ガイドを聞いた。
飼育員は手製のポスターやイラストを用いて、ウシの種類や特徴を紹介。人間には消化できない草を消化するために、ウシには胃が4つあると説明した。一度胃の中に入れた食べ物を口に戻してゆっくりすりつぶす「反すう」もウシの特徴の1つだとし「園のウシ科の動物たちの反すうの様子も見て」と話した。
駒ケ根市から訪れた小学2年の男子児童(7)は「カモシカは角があってかっこいい。胃が4つあるのはびっくりした」と笑顔。イベントを担当した飼育員の勝山友梨子さんは「今年の主役のウシ科の動物たちには目に見えない身体の秘密がたくさん。実際に足を運び、飼育員に質問をしてほしい」と呼び掛けている。
◎写真説明:今年の干支「ウシ」を飼育員が特別ガイド