飯田市千代の法全寺で、ことしも高さ約13メートル超の巨大やぐらが完成した。10日、青壮年ら地区内の若手を中心に40人余が参加して丸1日をかけて作り上げた。18日午前10時に点火する。
同地区は57戸の地区で、一昨年まで組合ごと4カ所でどんど焼きを実施。法山振興センター近くの組合は30年以上前から巨大なやぐらを作ってどんど焼きを実施してきた。人手不足などから昨年、区内4カ所を1カ所へ統合したことで、若手の人数も増え、高さと大きさを維持したやぐら作りが可能になったという。
束ねた竹を3方向からワイヤーで引き上げやぐらを組むと、松やスギの枝を重ねてきれいな三角形に。頂上には住民手作りの傘と幣束も掲げた。当日は4方向から一気に点火する予定だ。
区長の森山賢治さんはことしも大中小の門松60基を作り、公共施設に配布した後、どんど焼きではそれらも一緒に燃やすように設置した。「若い年代の人たちに作り方を覚えてもらい、伝統を維持してもらえれば」と話していた。