千代ネギの伝統野菜認定を記念して試食会

地域の話題

[ 2019年 1月 21日 月曜日 15時10分 ]

 戦前から飯田市千代地区で栽培されている「千代ネギ」がこのほど、「信州の伝統野菜」に認定された。生産者らでつくる「千代ネギの会」(松嶋孝明会長)は19日、認定を記念した試食会をJAみなみ信州千代事業所で開催。参加した約60人の地元住民に報告するとともに、さまざまなネギ料理を振る舞い、認定の喜びを分かち合った。

 千代ネギは細く柔らかいため葉身部も食べることができ、甘みが強いのが特徴。愛知県江南市の「越津ネギ」がルーツとされる。2008年には信州の伝統野菜に選定されていた。

 同会はネギの地域ブランドの確立と地区内の農業振興を図ることを目的に15年に結成。品質管理や生産農家の拡大に取り組み、県の制度に基づく「伝承地栽培認定」グループとなったことから、今回、特定の地域で組織的に栽培されている野菜として選定野菜から認定野菜に格上げされた。今後は信州の伝統野菜であることを示すマークを付けて販売を行うことができる。

 試食会ではネギだれや丸焼き、カレーライスやスムージーなど、千代ネギをふんだんに使った料理がテーブルに並んだ。同会に所属し、学校で千代ネギを育てる千栄小学校の5年生も参加し、自分たちで収穫したネギを生地に混ぜたお好み焼きを振舞った。

 試食した近くに住む男性(76)は「特徴の甘みが際立つ炭火での丸焼きが最高」と笑顔。子どもにはネギたっぷりのカレーが好評で、千栄小5年の男子児童(10)は「カレーに入れるとお肉みたい」と口いっぱいにほおばっていた。市地域協力隊員の男性(46)も「甘みが強く、子どもたちにも食べやすいと感じる」と話した。

 松嶋会長(72)は「認定を目指して活動してきた」と喜びつつも、「地元住民に普及を図ってきたが、出荷してくれる農家は少ない」と課題を挙げる。「継続して出荷できる体制を整え、千代ネギの存在を世間に知らしめていければ」と力を込めた。

◎写真説明:さまざまなネギ料理を味わった参加者

  

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