飯田市千代の千代保育園で16日、保育園の雪かきにあわせて、園庭に雪の遊び場をつくった。すべり台やトンネル、かまくらや迷路など様々な雪の遊具が作られ、子どもたちは夢中になって遊んでいた。
同保育園では、大雪のため16日に、保護者に駐車場の雪かきと屋根の雪下ろしの協力を求めた。「無理しない範囲で出られる方に」と呼び掛けたものの、各家庭の雪かきや道路状況が悪い中、大勢の保護者や地域の有志が集まり、約2時間半ほどかけて園周囲の除雪を行った。
園庭への雪の遊び場は、訪れた保護者たちが「せっかくの雪を子どもたちに楽しんでもらいたい」と作成。雪山やかまくらなどをはじめ、階段付きのすべり台や雪のトンネル、雪山の間を歩く迷路など、雪のテーマパークのような遊び場になった。
17日に保育園を訪れた園児たちは、そりで雪山をすべり降りたり、かまくらの中に入ったり、迷路を駆け回って遊び場を満喫。昼間の天候がよかったため、18日の午後には大部分が解けてしまったが、保護者と雪のプレゼントに喜んだ。
園長は「ここは地域でつくった保育園。自分の家の周りの雪かきもあるのに多くの人に来てもらってこんなに素敵なものを作ってくれた。地域に支えられているんだということをあらためて感じさせられた」と話していた。