総務省提唱の地域おこし協力隊として茨城県や山梨県、木島平村、木曽町で活動する女性10人が27、28の両日、阿智村で“女子会”を開いた。下伊那郡の地域おこし協力隊や住民と自然体験や交流を楽しみながら、取り組みと風土に対する理解を深めた。
女性たちは過去に参加した研修会で面識ができた阿智村の男性隊員3人を通して同村に興味を持ち、木曽町で26、27日に開催された「全国女子会交流会」の番外編として村を訪問。27日は智里のゲストハウスで開いた懇親会に参加した。
28日は朝からヘブンスそのはらでスノーシューツアーを体験し、午後は清内路担当の協力隊員(27)がコミュニティースペースに改修中の古民家を訪れ、まきストーブで調理したピザや住民が差し入れた伝統野菜の煮物などを味わいながら、清内路の文化と暮らしに触れた。
清泉女子大在学中にフィールドワークで通った茨城県常陸太田市で、大学時代の仲間4人と一緒に活動する女性(24)は「思ったより村の若い人が元気で、Iターン者を引き付ける何かがある。協力隊の男性ならではの仕事はすごいと思う。古民家の改修が終わったらもう一度来てみたい」と話した。
山梨県甲州市でつみ草文化を生かした地域おこしを展開する女性(29)は「景観は思い描いていた通りの山村だが、想像した以上に人の動きがある。協力隊は村の環境によく適応していて、創造的なことに挑戦できる活動条件がうらやましい。ここに住み続けたい気持ちが伝わってきた」と評価した。
阿智村地域おこし協力隊の男性(35)は「思っていたより良い反応が得られ、活動に対する自信が付いた」と振り返った。