南アルプス次なる歩みへ、伊那で国立公園指定50周年式典

地域の話題

[ 2014年 5月 26日 月曜日 16時48分 ]

 長野、山梨、静岡の3県10市町村にまたがる南アルプスの国立公園指定50周年の記念式典が24日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。飯田市や大鹿村を含む10市町村と環境省、3県でつくる実行委員会が主催。式典後は女優で登山家の市毛良枝さんの講演や山岳関係者のトークイベントなどを通じて、ニホンジカによる植物の食害など南アルプスの現状を見つめ、次なる50年への取り組みを考えた。

 実行委員長の田辺信宏静岡市長は「世界に誇る南アルプスの環境を後世に残していくことを確認するのが本式典の最大の目的」と強調。6月の南アのユネスコ・エコパーク(生物圏保存地域)の登録に期待を込め「きょうを新しいスタートにさらに価値を高めていこう」と呼び掛けた。

 功労者への環境大臣表彰などもあり、飯田下伊那の「遠山山の会」や「伊那谷自然友の会」、「大鹿山岳遭難救助隊」、平瀬長安さん(大鹿村鹿塩)など全国の36団体・個人が功績をたたえられた。

 式典は南アの自然風景地の保護と適正利用への理解を図り、素晴らしさを発信するとともに、今後のあり方を考える狙い。主に▽安全登山(登山道整備、入山心得)▽山岳環境保全(山岳トイレ、帰化植物の除去)▽観光・おもてなし(山小屋、休憩所)▽自然保護(シカの食害対策、クライテリアの保護など)―の4つのテーマを掲げた。

 式典後は市毛さんが「山なんて嫌いだった」と題して講演。トークイベントは「南アルプスの未来」をテーマに市毛さんと白鳥孝伊那市長、環境省の自然保護官らが意見を交わした。

 南アルプスは1964(昭和39)年6月1日に国立公園に指定された。公園の範囲は東西15キロ、南北約50キロで総面積は3万5752ヘクタール。国内で2番目に高い北岳(3193メートルをはじめ、雄大な山々が連なる。

 50周年記念の主なイベントは、4月29日の東京都・新宿御苑でのPRを皮切りに、今回の式典を挟み、7月には南アの自然を後世へ引き継ぐための「こどもフォーラム」を静岡市で開催。10月には山梨県南アルプス市でクロージングイベントを開き、記念登山などを予定する。

 ことしは南アの注目年で、6月にユネスコエコパークの登録を控えるほか、9月には南ア・中央構造線エリアを含む国内「ジオパーク」(地質遺産)の関係者らが集う全国大会も伊那谷で開催される。

  

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