南信州うまいものサミット開催

地域の話題

[ 2015年 2月 27日 金曜日 11時03分 ]

 南信州の地産地消、地域活性化に先進的に取り組んでいる農産加工業者と、地元で活躍する農業者が情報・意見交換を行う「南信州うまいものサミット」が25日、県飯田合同庁舎であった。南信州特産加工開発連絡会(河合政好会長、25団体1個人)と下伊那農業改良普及センターが主催。約70人が参加した。

 始めに、信州6次産業化プランナーで県中小企業振興センター消費財販路開拓推進員の生稲芳高さんが「長野県産品の現状とこれから」と題して、6次産業化の現状と成功例、失敗例から学んでほしいこと、もう一皮むけるにはどうしたらよいかなど、ビジネスチャンスのヒントとなるような講演をした。

 続いて、パネルディスカッション&フリートーキングでは、生産者代表と農産加工業者代表が「6次産業にもの申す」と題して情報・意見交換を行った。この中で、飯田市虎岩旬菜園の上野慎司さんは「農産加工品は横ばいから商品によっては下がっている。商品の寿命はどのくらいか」、阿智村さとう園芸の佐藤愛子さんは「どのくらいの量を確保して加工したらいいのか難しい。農作業に労力をとられて営業活動に行けない」とそれぞれ現状を説明。

 阿智村あちの里の河合会長は「トマトの生産者が年々減っており確保するのが大変。トマト以外の加工品はなかなか売れない」、喬木村小池手造り農産加工所の松島敏さんは「地元で農産加工が競合しないよう売っていくことを心がけている」とそれぞれ述べた。

 コーディネーターを務めた飯田市臼井農園の古田学さんは「6次産業が叫ばれるようになったのは4年ほど前。自分が作った農産物の加工を実際にやってみるとかなり難しい。農業農村の活性化という趣旨は素晴らしいが、全国で成功している事例はそんなにない」と指摘。

 助言者を務めた生稲さんは「規格外の生産物を自社で加工することで付加価値をつけて売ろうというのがそもそもの発想。生産量を増やしていく上で数量の設定が問題。市場の規模に合わせて売ろうとするからギャップが生じる。地元で消費してくれるところを探したり働きかけていくことが大切」とアドバイスした。

 会場から参加者の発言も。小池手造り加工所の小池芳子さんは「単年度で消費しようとするのでなく2年間の中で売っていく。地元の顧客が離れない商品をつくらないと伸びていかない。消費者の希望を聞いて特徴のある商品づくりを」と助言した。

 河合会長は「加工連としてもワンステップ上がっていかないといけない。こういう設備があるからこういうことができるというような情報を発信してもらって商品加工につなげていければ」、生稲さんは「6次産業は人、モノ、金、情報のネットワークが必要。この地域は丸ごと6次産業が可能。既存のお客さんを大事にする」ようまとめた。

  

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