南信州で活動する7団体の合同事務所「心谷」がオープン

地域の話題

[ 2010年 1月 7日 木曜日 8時43分 ]

 南信州地域で活動する若い人たちの団体をつなぐネットワークの合同事務所「心谷(ここだに)」が昨年暮れ、飯田市主税町の旧ホテル三宜にオープンした。「出逢いにつながる心の谷、みんなの得意があつまって欠けているところは補い合い、うれしいことは分け合って、あしたも楽しい心の谷、10年先も20年先もずっとここだに」を理念に掲げる。まちなかに若い人たちが集まるたまり場ができたことで、丘の上にも活気が広がりそうだ。

 これまでに集まったのは「愉快な仲間たち」「秋葉街道信遠ネットワーク」「里山里浜ネットワーク」「アップルサンタ」「NPO法人F.O.P」「ココダモンデ」「いいとこみっけ会社」の7団体。各団体の会員を合わせると数千人に上るという。

 このうち「愉快な仲間たち」から「アップルサンタ」まで4団体のリーダーを務める木下利春さん(59)=上久堅=は、長年活動する中で「若い人たちが参加するベースをつくってあげることが重要。ネットワークの力を持たないと個々の団体の活動がジリ貧になってしまう」と痛感。休眠状態だったホテル三宜を借りて昨年暮れに「ネットワークのたまり場」「まちの中の公民館」をオープンした。

 木下さんは「地域づくりに取り組む若い人たちのグループが集まって意見交換したり情報交換することで、活動を次の世代に引き継いでもらいたい。活動を地道に継続してやってもらえる人を育てることが目的」と説明。「コミュニティービジネスのサポートもしていいきたい。ネットワークを利用して情報を発信していくことで、人のつながりを活かした起業ができれば」と期待する。

 「NPO法人F.O.P」の代表理事で子どもたちの「いいとこみっけ会社」にもかかわる杉浦歩実さん(33)=山本=は「次世代が先人が築きあげてきた文化を受け継いで発信していくことがミッションとの思いでやってきた。その中で、こういう場所(心谷)を通じてつながっていけることは大きな前進」と歓迎。「もっといろんな人たちと活動や思い、情報を共有し発信していきたい。農村とまちのネットワーク、世代のネットワークをかなえてくれた」と感謝する。

 まちのにぎわいを取り戻したいと活動する「ココダモンデ」のマネージャーを務める熊谷祐介さん(23)=下中村=も「他の団体の人たちとかかわる場所があることは有益でありがたい。若者同士でつながっていくことができる」と評価する。

 これから「心谷」を拠点に何ができるか注目されるが、杉浦さんは「何をしなければいけないか理念を認識し合い、これから行動に移していく。昨年の冬至にキャンドルナイトができたのも、南信州のルーツを探る秋葉街道の踏査ができたのもネットワークの力が大きい。生きていくために本当に大事なことは何かという心を共感、共有し、いろんな議論をしながら理念を目指していきたい」と話している。

  

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