南信州地域は「おおむね目標に近い」 県が新規就農者激励会

地域の話題

[ 2017年 6月 7日 水曜日 16時41分 ]

新規就農者激励会

 県南信州農業改良普及センターは6日、本年度の新規就農者激励会を飯田市鼎東鼎のJAみなみ信州大会議室で開いた。南信州地域で昨年6月から今年5月までに新規就農した人や今まで漏れていた人を招き、今後の円滑な農業経営や地域活動、仲間づくりを進めてもらうために開催した。

 県は本年度が最終年度となる5カ年の食農計画で40歳未満の新規就農者を年間250人、うち南信州地域は28人を目標に掲げている。同センターによると、6月現在でトータル129人と「おおむね目標(140人)に近い」新規就農者を確保している。

 激励会には、本年度の対象者45人のうち申し込みのあった14人が出席。同センターの赤羽洋次長が「積極的に情報を求めアンテナを高くし、お互いに情報交換しながら切磋琢磨して発展を」とあいさつした。

 JAみなみ信州の小林正和常務(営農経済担当)は「農業者の高齢化が進み、65歳以上が60%以上となる中、新規就農者に期待している。農業は1人でやることが多いが、知恵と体を動かし、仲間づくりを一緒にやって」と激励。県農業経営者協会下伊那支部の松尾新二支部長は「細かい損益計算の上に成り立つ農業を学び、先を見通す力を」と助言した。

 新規就農者全員が自己紹介と将来の抱負を発表した中で、赤羽目誠治さん(座光寺)は「実家が果樹農家。自分はナガノパープルの普及生産に努める」、柏木貴行さん(千栄)は「柿と梅とキュウリを始めた。農業を通じて千代地区が元気になれるよう頑張りたい」、吉岡慎太郎さん(同市下久堅)は「実家(太陽農場)のIT化を進めたい」

 北沢寛さん(松川町増野)は「りんごワインとシードルを自社でできるようにしたい」、小林直樹さん(高森町)は「リンゴと市田柿に加え、新たに夏秋イチゴを始め、生計を立てられるよう頑張りたい」、小林智雄さん(根羽村)は「実家は酪農家。自分はトマトをハウス栽培し、異常気象の中でも高品質なものを」などとそれぞれ抱負を語った。

 先輩農業者の体験談では、JAみなみ信州青年部の福田博之副委員長(座光寺)が「私で4代目の果樹農家。周囲の田畑や果樹園が後継者不在で休耕地となりメガソーラーもできる中、何とかしたいと37歳で建設業から転職した。就農3年目。仕事に慣れ、少しずつ技術が付いてきた。特にJA直売所での売上が増加。自分で荷姿と価格を決められることにやりがいを感じる」と述べた。

 県農業士協会下伊那支部やPALネットながの、かたつむりの会、松川町若手農業経営者の会「若武者」の活動紹介もあった。

  

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