南信州新聞社と飯田商工会議所による南信州新聞特別ツアーが8日にあり、飯田下伊那地域の80人が名古屋市にオープンしたJR東海のリニア鉄道館を見学した。リニア展示室では、時速500キロで走行するリニアのスピードを模擬体験し、リニアが走る地域の未来に思いを膨らませた。
本社の「南信州特別ツアー」の一環で、4月に続く第2弾。今回は飯田線内に1編成しかなく、めったに見られないことから「幸せの青い電車」とも呼ばれている119系のデビュー色、スカイブルーの119系に乗車。車窓から新緑芽吹く天竜川一帯の景色や秘境駅の様子を楽しみながら愛知県の豊川駅までスロートラベルを楽しんだ。
バスによる移動で蒲郡を経て、鉄道館に到着。時速581キロを記録して世界一の高速列車となったリニアの実験車両「MLX01形」を内外から見学したり、車両を模した部屋で時速500キロのスピードを擬似体験できる展示などを見学し、飯伊を走行することが確実視されているリニア中央新幹線の開業に思いをめぐらせた。
移動中の車内では、リニア中央新幹線飯田駅設置推進協議会や本社記者がリニア計画の現状や誘致活動の経過などを紹介。参加者たちは具体的なルートや駅の位置、乗車料金などについて質問を寄せるなどして、リニア熱を加熱させていた。