南信濃の龍淵寺 干支にちなみ羊の彫刻制作

地域の話題

[ 2015年 1月 7日 水曜日 13時20分 ]

 飯田市南信濃和田の龍淵寺(盛宣隆住職)の観音堂「光堂」に、ことしの干支(えと)「羊」の彫刻が据え付けられた。2011年の兎から続く5作目で、阿智村清内路の宮大工、桜井三也棟梁が親子の絆をテーマに毎年1作ずつ制作している。

 光堂は1907(明治40)年に建てられた前身の観音堂が老朽化したため、2010年に改築。信州の名工として知られる桜井さんが担い、総ケヤキの入母屋造りで建て、内外に精巧な彫刻を配した。

 屋根の下には建物を一周する形で十二支の彫刻を据えつける場所を設けており、改築以降、年に1度ずつ、桜井さんが「親子の絆」を題材にした作品を彫り、設置している。

 ことしの羊は兎、龍、巳、午に続く5作目。縦40センチ、横70センチほどの作品で、仲良い夫婦が子羊をあやす姿を彫り上げた。

 羊の毛並をやわらかく表現するために苦心。子どもを見守る両親の目線や、甘える子羊の姿で人間の親子愛を表現した。

 桜井さんは「家族の愛が希薄になりがちな現代だからこそ、夫婦が仲むつまじく、子どもの健やかな成長を見守る羊たちの姿を彫りたかった」と話していた。

 設置後は、寺を訪れる人たちの目線を集めている。

 盛住職は「作品の羊たちのように、皆さんにとって平穏無事な1年がおくれることを願っている」と語った。

 光堂は南信濃和田の商店街を見下ろす場所に位置。太陽光に反射する銅板の屋根が各所から眺望できる。堂内には観音像のほか、檀家や信徒らが月に1度の写経会で重ねている写経が納経されている。

  

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