反核平和の火リレー 「脱原発」の思いも灯し

地域の話題

[ 2011年 7月 26日 火曜日 15時42分 ]

 原爆も原発もない未来を願い―。広島市の平和公園で燃え続ける「平和の火」を走り継ぐ「反核平和の火リレー」が25日、飯田市役所を皮切りに飯田下伊那地域で始まった。翌26日にかけて、県平和友好祭実行委員会下伊那地区(小島徹実行委員長)が飯伊14市町村役場で受け渡し、平和行政の拡充を要請。ことしは東日本大震災に伴う東電福島第一原発事故を受け「脱原発」への取り組みも強く求める。

 同リレーは被爆地の広島で始まり、ことしが30年目となる。県内では24回を数え、今月12日に山ノ内町を出発。県内全77市町村を若手の自治体職員や労働組合員ら約1000人がリレーし、8月6日に長野市松代で開く県平和友好祭典の会場へ届ける。

 飯田市役所には25日午前8時半ごろ、木曽郡から引き継いだ「平和の火」を手にしたランナーら約20人が到着。迎えた同市職員労働組合の後藤武志執行委員長は「ことしは脱原発も(要請に)掲げての平和の火。支援の輪を広く市民に広めてほしい」と激励した。

 小島実行委員長は要請の中で福島第一原発事故に触れ「原子力史上最悪の事態。原発の安全神話はもろくも崩れ去った」と指摘し、原子力に頼らないエネルギー政策の転換を要望。反戦や反核を訴え、平和憲法の理念を伝えていくことが「唯一の被爆国である日本国民の重大な使命」と呼び掛けた。

 具体的な要請事項としては▽平和憲法擁護の採択と政府への要請▽国の原子力政策の抜本的見直しと脱原発社会の実現へ向けた取り組み▽すべての原発被害者の救済▽非核三原則に基づく「非核法」の国への制定要請―など6項目を挙げた。

 要請に対して牧野光朗市長は、東日本大震災の犠牲者を悼み、さらなる被災者支援の重要性に言及した上で「経済情勢は厳しいが、市の非核平和都市宣言に恥じぬよう、平和学習や平和行政を進めたい」と応じた。

 「平和の火」は25日に飯田、阿南、天龍、売木、根羽、平谷、阿智の7市町村を、26日に残る下條、泰阜、喬木、豊丘、高森、松川、大鹿の7町村を順に経て、上伊那郡内へと走り継がれる。

  

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