観光客が喬木村のリンゴ生産農家とオーナー契約を結ぶ「たかぎりんごの樹オーナー農園」開園式が29日、村農村交流研修センターで開かれた。県内外から大勢が訪れ、もち投げなどで祝った。開園式に続き、オーナー契約を希望する観光客は伊久間原、富田、野田原3地区の園地へ移動、鮮やかな白い花を付けた木の幹にオーナーであることを示す木製のプレートを結び付けた。
春にリンゴの木を選び、園主とオーナー契約する。木は園主によって管理され、秋に収穫を楽しめるというユニークな取り組み。
地域の活性化などを狙い19年目。毎年、村内18戸のリンゴ生産者でつくる「りんごの樹オーナー農園実行委員会」が主催する。
品種は、糖度の高さが特徴のふじ。中京圏を中心に人気のイベントとして定着しており、同実行委員会は、ことしは契約数600本を目標にしている。実行委員長の林弘冨さん(62)は「癒しを求めて喬木を訪れる県外客が増えた。足を運ぶきっかけとなり、村の魅力を存分に堪能してもらえれば」と期待を込めた。
収穫祭は11月23日。実行委員会では随時オーナーを募集している。希望者は、たかぎ農村交流研修センター(電話0265―33―3999)へ。