喬木村富田で伝統野菜のニンニク収穫

地域の話題

[ 2018年 6月 22日 金曜日 15時29分 ]

丸々と育ったニンニクを掘り起こす

 県「信州の伝統野菜」に認定される喬木村のニンニク「赤石紅(くれない)にんにく」の収穫作業が22日、富田地区のほ場であった。栽培グループ「赤石紅にんにく生産者組合」によると冬場の天候に恵まれ、収穫量は倍に。「最高のでき」と笑みを浮かべた。

 伝統野菜を守ろうと、生産者ら12人が集まって2014(平成26)年に生産組合を発足。専用のニンニク畑10アールを設けて栽培している。

 本格的な収穫作業は2年目で、この日はメンバーや村職員が参加し丸々と育ったニンニクを掘り起こした。

 収穫量は1トンを見込む。収穫したニンニクは地元の直売所「楽珍館」などで販売するほか、乾燥後に「黒ニンニク」などに加工する。黒ニンニクは乾燥ニンニクを使用し、甘味が増して食べやすいという。会長の木下勇人さん(80)は「地元に残るニンニクを広めていきたい」と話した。

 15年に信州の伝統野菜に選定された。

 同組合によると、詳細な来歴は不明だが、大正時代には既に栽培されていた。在来種を守り続けるために毎年、種球を自家採取。富田を中心に村南部の大和知や氏乗でも栽培される。

 鮮やかな赤紫色の外皮が特徴で、名前の由来にもなった。独特の辛味があり、他の品種に比べにおいも強い。

 信州の伝統野菜は、地域の気候風土に育まれて昭和30年代以前から栽培されていることや行事食、伝統食が伝承されていること、固有の品種特性が明確なことを基準に07年に制度化。料理や農業、青果流通の専門家らでつくる委員が選定している。

  

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