四方さんが国内初のコンスペルサリスを確認

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[ 2013年 1月 26日 土曜日 9時36分 ]

 飯田市美術博物館学芸員の四方圭一郎さんはこのほど、ユーラシア大陸東端に分布するガ「コンスペルサリス」を茅野市霧ケ峰で発見した。国内では初めて存在を確認。和名を「キリガミネアツバ」とし、日本蛾類学会に調査内容をまとめた論文を投稿する予定。

 コンスペルサリスはロシア沿海地方や朝鮮半島北部、中国北部などに分布。牧草地ややぶのある落葉広葉樹林に生息し、6月中旬から7月中旬に発生するとされている。

 ガの研究に取り組んでいる四方さんは、生息状況を確認するため昨年6月から10月にかけて霧ケ峰で調査を実施。標高1520メートルの山中で珍しいガ2匹を採取し、調べたところ外見や交尾器の形状がコンスペルサリスとほぼ一致した。

 羽を広げた状態での大きさは3センチほどで、ガの中では中型。羽の状態が新鮮であったことや、複数個体を採取したことなどから、大陸から飛来してきた可能性は低いとしている。

 日本鱗翅(りんし)学会理事を務める四方さんは、これまでにも県外でガの1新種と、国内初確認の1種を発見。今回の調査では、コンスペルサリスのほか本州で約50年生息が確認されていなかった「ヒメカクモンヤガ」も確認している。

 「昔から調査されてきた本州の長野県で未発見のものがあったことには驚いた」と四方さん。ガはチョウに対して研究者や愛好家が少なく、調査研究があまり進んでいないという。「ガは日本に6000種類いる。人間の環境とも深く関わっているが、あまり知られていない。研究活動や新しい発見をすることで、市民の皆さんが自然のおもしろさや大切さに目を向けてもらうきっかけになれば」と話していた。

  

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