地場産業センターで小水力発電セミナー開く

地域の話題

[ 2011年 12月 19日 月曜日 9時43分 ]

 飯伊地場産業センターと飯田市は16日、飯田市上郷別府の同センターで小水力発電セミナーを開いた。信州大学工学部環境機能工学科の池田敏彦教授ら3人の講師が、その概要や身近な流れに置くだけで発電する小型水車の実証実験、実用化事例を紹介。「設置を検討している」という参加者など注目度は高く、会場いっぱいとなる50人以上が注意深く耳を傾けた。

 池田教授をはじめ、小水力発電用電機の開発を手掛けるウィンベル取締役相談役の中村勝海さんや、下掛水車方式による同発電設備の建設事例について本間組土木技術部技術開発研究室担当課長が説明した。

 このうち池田教授は、河川工事をほとんど必要としない小型水車(エコ水車)の開発と普及について紹介。未開発包蔵水力を都道府県別でみると、長野県は98万キロワットと3番目に位置し、約460万人分の電力に相当すると指摘した上で、ザボニウス水車、滝用水車、ジェット水車、せき水車(急流工水車)の4種類の仕組みや実証実験、実用化事例を紹介した。

 現在進行中の事例では、無電地帯の長野市鬼無里地区奥裾花自然園での取り組みについて「現在は詳細設計に取り掛かっており、次年度以降、設置する予定」と報告。「水車を取り付けることが目的ではなく、水車を核として環境と観光を結び付けていくよう、観光設備の改善に役立てたい」と強調した。

 参加者から「風越山麓の伏流水を活用して小型水車の設置を検討しているが、可能か」との質問を受け、池田教授は「流速を測定してみる必要がある。地下水ならばごみもなく、メンテナンスを含め水車設置に最適」などとアドバイス。「設置環境に応じたタイプの水車を選ぶためにも、いろんな河川で用途に応じた水車を用いて多数の実証実験を行うことが重要」と述べた。

  

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