売木村、ドローン活用し農業振興 農薬散布の試験飛行実施

地域の話題

[ 2016年 8月 29日 月曜日 15時06分 ]

稲の上を安定して飛行するドローン

 売木村で27日、小型無人機「ドローン」を活用した農薬散布の試験飛行が行われた。同村ではかつてヘリコプターを使って農薬を散布し、生態系への影響が懸念されたことがあるため実施には慎重意見も多かったが、この日は農家30人余が参加。稲から2メートルほどの高さを保ち、安定して水をまくドローンに注目した。村では農家の反応を見て農業振興に活用したい考えだ。

 試験飛行を計画したのは、4月から同村地域おこし協力隊に着任し、ドローンパイロット免許を所有する岩田健二さん。同村では20年以上前、5年間にわたりヘリで高めの高度から農薬を散布した結果、ハチやホタルの生息数が激減した過去があるが、岩田さんは「ドローンなら地上から2~3メートルほどの高い精度でまくことができる。他への影響もない」と水を使った農薬散布の試験飛行を提案した。

 国内でも数少ないドローン製造メーカーのクエストコーポレーション(小布施町)から神戸博之社長らが訪れ、自社製造のシングルコプター1台のデモ飛行を実施。穂が実る18アールの水田に8リットルの水をまき、安定した飛行と手際よく散布する姿を披露した。注意深く見守った参加者は神戸社長に操作方法や価格、保険の有無などの質問を投げ掛け「小型機なら購入も検討してみたい」という参加者もいた。

 「まだはれ物に触る感じはあるが、実際に自分の目で見ることが大事」と岩田さん。「稲作の工程で農薬散布だけまだ常用機械化できていない現状が高齢者負担になり、離農の原因の一つにある。ドローンが代行すればその恩恵は大きい」と話す。清水秀樹村長は「まずは見て、判断してもらい、前向きな意見が多ければ村としても考えていきたい」と述べた。

  

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