売木村を会場に合宿を行う国士舘大学競歩部の学生との交流を兼ねた「ふれあいウオーキング」が10日、村内で開かれた。同村で山村留学を手がける育てる会のサマーキャンプ参加者や村の一般住民などが参加し、約4キロの道のりを歩いて村の自然と交流を楽しんだ。
国士舘大学競歩部は、同校OBでソウル五輪競歩代表の酒井浩文さん=豊丘村=を通じて昨年から同村を夏の合宿地に選んでいる。ことしは8日から16日までの間、コーチを含む15人が合宿。住民交流を兼ねてウオーキングも開かれた。
ウオーキングには、全国から集まった25人のサマーキャンプの小中学生も参加。同キャンプは7日から18日まで滞在し、渓流や里山で自然体験の活動を続ける。
講師の酒井さんから競歩や正しい歩き方について話を聞き、学生たちと自己紹介した後は、村内めぐりを兼ねてウオーキングへ出発。コースは文化交流センターぶなの木から村中心部1周する約4キロで、子どもたちや学生が話をしながらゆっくりと道のりを歩いた。
横浜市からサマーキャンプに参加した男子(12)は「売木村は自然が多くて虫もいっぱい。釣りや虫捕りや自然探検が楽しい。空気や水もおいしい」と話す。
国士舘大3年で合宿チームのリーダーを務める学生(20)は「ここは起伏に激しいさまざまなコースが設定できる。標高が高く避暑にもいいので合宿に適した場所だ」と話していた。