外国籍住民と「防災運動会」開く

地域の話題

[ 2011年 2月 8日 火曜日 15時13分 ]

 NPO法人飯田ボランティア協会(大蔵正明会長)は6日、地域に暮らす外国籍住民と交流しながら防災を学ぶ「防災運動会」を飯田市東栄町のさんとぴあ飯田で開いた。同協会は8年前から防災に力を入れており、3年前から防災運動会を各地区で開いているが、外国籍住民と一緒に開くのは今回初めて。フィリピン、タイ、モンゴル、中国、ブラジルの外国籍住民60人と日本人80人の約140人が参加した。

 開会式で大蔵会長は「東海地震は90~150年のサイクルで発生している。ことしは157年目。いつ発生しても不思議でない。いざという時に少しでも困らないようにするにはどうしたらいいか。外国籍の皆さんともコミュニケーションを図りながら、楽しく仲間づくりをしていく元年にしていきたい」とあいさつした。

 飯田に住む日系ブラジル人と日本人のかけはしを目指し5年前に発足した協会「ACENB」の若者たちによるダンス発表に続いて、参加者全員でブラジルのフォークダンスを楽しんだ。

 身近にあるごみ袋で「災害かっぱ」を作るプログラムでは、豊川防災ボランティアコーディネーターの会員の指導で大人も子どももはさみを使って頭と体を風雨から守るかっぱ作りに取り組んだ。

 レクリエーションのコミュニケーション体験では、「危険箇所」を「危ないところ」と置き換えるなど、災害時に使えるやさしい日本語の重要性を実際に文章を作って学んだ。英語だけでは理解できない外国人も多いため、やさしい日本語が外国人被災者の命を救うという。

 地震クイズでは「ビルの前を歩いている時、地震が起きた。窓ガラスや壁がはがれて上から落ちてくる。ビルの1階に逃げました。正しいかどうか」という質問に「○」と答えた正解者は少なかった。ビルの1階が一番強く、外よりは安全なため、窓から離れて頭を守ることが大切という通訳の説明に耳を傾けていた。

 飯田に来て7年というブラジル籍の主婦は「息子がダンス発表をするので付き添いで来た。地震について知らなかったので、参加してよかった」、同じく5年という中国籍の主婦は「地震があったら困る。どこに逃げるか知ることができてよかった」と感想を語った。

 座長都市として「外国人集住都市会議」をことし飯田市で開催し、「小さな世界都市」の実現に向け、他文化共生を推進する牧野光朗市長も見学。「いざという時にはお互いに助け合うために防災意識を高めることが大切」と話した。市議会の福沢清市議は「防災と国際交流をどうすればいいか考える大事な機会。市長が来てくれてよかった」と評価した。

 飯田国際交流推進協会の横田盛廣会長は「今日は会員の半分ぐらいが来ている。外国籍住民の安心安全を確保するには、何度も繰り返して防災を体験することと、日本人にすなおに聞くことが大事」と話していた。

  

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