飯田市街地の桜の名所「大宮通り」で13日夜、イルミネーションの点灯式があった。あいにくの雨となったが、近くの住民や帰宅途中の会社員らが足を止めた。
大宮通り桜保存会や東野連合青壮年会などでつくる実行委員会が主催し、昨年に続いて企画した。約2万個のLED電球を使って桜の木や周辺に飾り付け、傘を重ねたかわいらしい作品も並んだ。
この日の点灯式には実行委ら約30人が参加。牧野光朗市長のカウントダウンを合図にともすと冬空に幻想的な世界が広がり、来場者から「おー」の声。傘をさして周辺を散策したり、イルミネーションを背景に記念撮影する親子連れの姿も見られた。
電球など機材一式は鈴加町出身の矢田和義さん(71)=喬木村伊久間=が提供した。
東野、橋北の両地区有志を中心に構成する桜並木の再整備に関する検討委員会から出された「1本の樹から始めるイルミネーションプロジェクト」がきっかけ。前回に続き、吾妻町ラウンドアバウト北側の一角に施した。地域の理解と協力で来年は飾り付けの範囲を広げる計画で、保存会長で実行委員長の井上基さん(58)は「丘の上の冬の名所になればうれしい」と話した。
点灯時間は午後5時から同10時。大宮神社への初詣など年末年始で訪れる人にも楽しんでもらおうと31日は時間を延長する。来年1月14日まで。