大雨による県道大島阿島線の迂回路の損壊で25日から続いていた喬木村大島地区33世帯56人の孤立は、27日夕に解消した。県が流れた渡河部分の復旧工事を完了させ、軽自動車の通行が可能になった。
迂回路の損壊は、25日午前3時10分ごろに発生。加々須川が増水し、水が渡河部分を乗り越えたため、橋が流された。県飯田建設事務所は、水が流れるパイプの上に土のうを積み、仮設橋を造り直し、27日午後5時半に通行を再開した。
大島地区は、県道で大規模崩落が発生したため、12日から孤立状態になった。県道の迂回路が17日に通行可能となり、孤立は一旦解消されたが、25日に迂回路が流されたことにより、再び孤立状態になっていた。
同地区の男性(79)は「また通れなくなるのではという心配もあるが、早く梅雨が明けることを願う。不休で道を造ってくれた業者の方々に感謝したい」と話した。
迂回路は軽自動車のみ通行でき、大島地区の住民の車両、緊急車両、郵便や宅配など住民の生活に関係する車両、復旧作業に関係する工事車両が通ることができる。
通行可能時間は、 午前6時~同8時(2時間)、正午~午後1時(1時間)、同5時半~同6時半(同)の1日3回で、日曜を除き通行できる。
県飯田建設事務所によると、今後は盆をめどに、 普通車も通れるように道幅を広げ、増水しても流されない仮設橋を現在の渡河部分の上流に造るとしている。
◎写真説明:復旧した大島阿島線の迂回路(喬木村加々須)