下伊那漁業組合は16日、松川町から下流の天竜川水系で渓流釣りを解禁した。この日を待ち望んでいた釣り愛好家たちは早朝から天竜川や支流に繰り出し、アマゴやイワナ、ニジマスをねらって川面に釣竿を伸ばした。
昨年10月1日の禁漁から約4カ月半ぶり。この日は朝から好天に恵まれ、午前中から各所のポイントに釣り人の姿が見られた。
飯田市鼎の妙琴公園付近の飯田松川では、近くに住む自営業の女性(35)が日の出とともに釣り糸を垂らした。解禁日に訪れるのは初めてだといい、「この日が来るのを楽しみにしていた。寒いので当たりはまだだが、シーズン中は何度も訪れる予定」と話した。
下伊那漁協は昨年10月、各地の支流にアマゴ2075キロ、イワナ200キロを放流した。
下島保徳組合長は「上流部には雪や氷が残っており注意が必要。十分に気をつけて安全に渓流釣りを楽しんで」と呼び掛けている。
漁期は9月30日まで。1日券1000円、現場売り2000円、年間遊魚証1万円で、釣具店などで扱っている。問い合わせは同漁協(電話0265・23・0327)へ。
遠山川と上村川、八重河内川は3月1日、平谷川は4月1日、矢作川は同2日に解禁となる。