天竜川漁業協同組合が海産アユを放流

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[ 2012年 8月 11日 土曜日 9時47分 ]

 静岡県浜松市の天竜川漁業協同組合(秋山雄司代表理事組合長)は10日、ダムの建設を受け本来ならば遡上(そじょう)していた海産のアユ約5000匹を、下伊那漁業協同組合管内の飯田松川妙琴原に初めて放流した。秋山組合長(67)は「子孫を本来の上流に戻す、夢のある取り組みになった」と笑顔で話した。

 太平洋から諏訪湖までを遡上していたアユが、1935(昭和10)年に完成した泰阜ダムによって遡上できなくなってから77年が経過。天竜川漁協では今回の取り組みを機会に「天竜川は一つ」という思いを再確認しようと企画した。

 この日は秋山組合長をはじめ、天竜川・下伊那両漁協などから10人ほどが参加して、飯田松川の妙琴橋とその上流にある釣り橋の2カ所にアユ約300キロを放流した。下流域から運ばれたアユは体長約18センチ、体重は約60グラム。貯水槽からホースで川に放流されると、川面を飛び跳ねるように元気良く泳いでいた。

 秋山組合長は天竜川について「切れてて当たり前ではなく、つながっていて当たり前の川」と位置付け、「三遠南信交流を含め上下を心意気で結びたい。今後はウナギの放流も検討する」と話した。

 両組合によると、海産アユは通常同川に放流している琵琶湖産アユよりも産卵時期が1カ月ほど遅い9月下旬ごろといい、釣りを通して海産アユの生育度合を観察・調査し、今後の放流事業の参考にしていく方針だ。下伊那漁協では「釣り人は釣果、サイズなどを組合まで報告してもらいたい」と呼び掛けている。

  

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