天竜舟下りが体験型シンポジウム

地域の話題

[ 2015年 2月 24日 火曜日 8時16分 ]

 放置竹林の永続的なループ構築に取り組んでいる天竜舟下りは21日、竹ボイラーによる足湯や、竹が燃やせるまきストーブで炊いたおにぎりと焼き芋試食などの「体験型」シンポジウムを飯田市松尾新井の同社弁天港・特設会場で開催。約80人が参加した。

 主催者を代表して、信南交通グループの中島一夫代表取締役は「川が荒れているのは山が荒れているのが原因。川と山を一体的に考えて環境保全していく使命がある」とあいさつ。来賓の牧野光朗市長は「地域の宝である天竜川を美しく持続可能な形で考えていくにはごみや放置竹林などさまざまな課題がある」と指摘した。

 活動報告で同社の曽根原宗夫企画室長は、昨年7月の天竜川クリーンアップ大作成、9月の竹いかだによる放置竹林視察会、10月の放置竹林伐採イベント、11月の弁天港環境祭りなどをスライドで紹介。「竹を伐採して太陽の光が差し込んできた時は希望の光が差し込んできたように感じた。渓谷の中の竹林のみならず、放置竹林で困っている地域の人たちと連携を図れれば」と語った。

 シンポジウムでは、「無煙竹ボイラ」を開発したモキ製作所(千曲市)が、同社の推進する放置竹林資源化活動と環境製品を説明。中川村のグループ「竹の会 夢里人」が、竹林整備や竹チップボカシ作り、ミニ門松作りワークショップ開催などの活動を紹介。内閣府地域活性化伝道師でしんきん南信州地域研究所主席研究員の井上弘司さんが「環境と観光と地域づくり」について講演した。

 井上さんは「動かなくなると気力が落ち、体は衰えるように、地域も動かないと衰え、自ら歩けなくなる。地域を再生するには新しい共同体的アプローチが重要。私たちは飯田下伊那の未来に何を残せば良いのか。孫たちに『俺たちはこれだけのことをした』と胸を張って言える仕事を皆さんと一緒に考えましょう」と呼び掛けた。

 曽根原室長は「2013年度に有志で活動を始め、14年度は環境省の助成事業に採択された。来年度も竹ステーションを設置し燃料として動かしていく。企業と行政と地域が協力し、地域の宝を磨いていくため継続して取り組んでいく」と語った。

  

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