天龍と豊根の猟友会が県境超えて連携

地域の話題

[ 2014年 4月 23日 水曜日 9時07分 ]

 有害鳥獣被害の軽減を狙いに、天龍村と愛知県豊根村の猟友会員らが20日、県境を越えたニホンジカの広域捕獲を両村の山林で初めて行った。従来は有害鳥獣駆除の区域は各村内に限られるが、県境一帯を自由に行き来するシカを駆除できるよう、関係する両村や県下伊那地方事務所の許可を得て実施。連携策でシカを仕留めた。

 天龍村の平岡、神原の両猟友会、豊根村猟友会の会員約30人が県境に集合。午前9時ごろに2方面に分かれ、県境の東西約4キロ、南北約2キロの範囲で捕獲作戦を実行した。

 主に豊根村の会員たちが猟犬も使って同村内からシカを追い立てる「勢子(せこ)」を、一方の天龍村の会員らが待ち構えて銃で撃つ「立間(たつま)」を担当。ことしは大雪でエサとなる草木の芽がまだ少ないためか、群れの追い立てはなかったが、午後3時ごろまでにメス2頭を仕留めた。

 県下伊那地方事務所林務課によると、飯田下伊那地域の鳥獣による農林業被害額は2012年度が3億9200万円余で、そのうち約1億6400万円がシカによる。シカの捕獲数(狩猟と有害駆除の計)は12年度が約6800頭、13年度が約8000頭で、本年度は約8700頭が目標。近年は天竜川以東だけでなく、以西や県境の被害も多く、シカによるスギ・ヒノキなどの食害が目立つという。

 神原猟友会の熊谷清治会長は「有害駆除の場合は、獲物が県境を越えてしまえば手を出せない状況だったが、合同捕獲ならば互いの経験や知識も生かせて効率が上がる」、平岡猟友会の大澤広和会長も「(線をまたいで行政管轄が異なる)県境は入り組んでいるが、シカにとってはまったく関係ない。連携捕獲は意義深い」と話した。今後も継続的な実施を見込む。

 同課によると、飯伊の県境付近では、3月にも根羽村と愛知県設楽町の猟友会が広域捕獲を展開している。今回も含め、関係自治体や猟友会でつくる県境対策会議の取り組みの一環でもあり、同課の松本英仁鳥獣対策専門員は「生息や行動範囲などの情報を共有するなどし、今後も効率的な取り組みを展開できれば」としている。

  

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