赤鬼が鉞ぶつけて火花 天龍村「坂部の冬祭り」

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[ 2016年 1月 6日 水曜日 15時07分 ]

 天龍村坂部の大森山諏訪神社で4日夜から5日昼にかけ、国重要無形民俗文化財の湯立て神楽「坂部の冬祭り」が行われ、住民らが夜通しで神事を繰り広げた。5日午前6時前に「たい切り面」を着けた赤鬼が登場し、鉞(まさかり)を松明(たいまつ)にぶつけて火花を散らした。

 3日の「向方のお潔め祭り」、5日の「大河内池大社例祭」と合わせた天龍村霜月祭りの1つ。旧神原村の3社で旧暦の霜月(11月)に行われていた湯立て神楽を、ほぼ原型のまま留め、現在まで伝承している。

 舞い手の「神子」たちが天竜川で身を清め、4日夕に神々を下の森(火王社)から同社に運ぶ「お練り」で幕を開幕。到着した後、社殿内の舞堂(まいどう)で翌朝まで剣や鈴を使った装飾舞をはじめとする舞や湯立ての行事を延々と重ねた。

 星空が白みはじめた午前6時前に、赤装束のたい切り面が姿を現した。囃子に合わせてドン、ドンと地を踏み鳴らし、鉞を振って邪気を払った。

 笛の調べが変わると、赤鬼は神子が掲げる松明に向けて鉞を振り下ろしたり、振り上げたり。激しくぶつけて火花を四方に散らしながら勇ましく舞った。

 同地区の旧家、熊谷家当主、直吉の夢占いをきっかけに、室町時代の1428年(正長元年)に始まったとされ、無病息災や子孫繁栄を願っている。

 集落は人口が20人程まで減少しているが、出身者たちが各地から駆け付け、伝統を守っている。

  

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