天龍村でドラゴンフルーツ初収穫へ

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[ 2012年 9月 7日 金曜日 10時56分 ]

 「龍」の名にちなんで天龍村が新たに特産品化を目指して栽培しているドラゴンフルーツの果実が成長し、来週中にも初収穫できる見込みとなった。50個ほど収穫できる見通しで、村は11月の昇龍祭でスイーツにして村民に振舞う予定。来季は収益性の確保を見据え、苗木を増やして増産を目指す。

 7月末の初開花からおよそ1カ月。以降はつぼみが順にふくらみ、連日のように直径15センチほどの白色の花が真夜中に咲いている。

 最初に実を結んだ果実は現在400―500グラムほどに成長。色づきも出荷に適した赤色に染まり、来週にも収穫できる見込みになった。

 村は一昨年、九州の産地から種子を取り寄せて村内に設置した108平方メートルのビニールハウスに90本を植えつけて栽培実験を開始。辰年のことしを「初出荷の年」と位置づけていただけに、関係者たちの喜びは大きい。

 村に委託されて栽培してきた平岡の男性は「初めてなので収穫できるか心配で仕方なかったが、実をつけてくれて安心した。やってきたかいがあった」と安堵の表情。村振興課農務係は「村民にドラゴンフルーツを作ってきたことを伝えるため、昇龍祭ではスイーツにしてお披露目したい」と思いを語った。

 ドラゴンフルーツはサンカクサボテンの果実で、ピンク色の果実の皮が龍の鱗(うろこ)に似ているためこう呼ばれるとされる。ほのかな甘みや酸味を持ち、ポリフェノールやビタミンC、カロチン、カルシウムなどが含まれているため、近年は健康食品としても注目を集めている。

 国内では温暖な気候を利用して沖縄や九州で生産されているが、流通しているものはベトナムやマレーシアなどの東南アジアで栽培されているものがほとんど。温暖な気候の特徴を活用でき、龍の名を冠した絶好の素材とあって、村の期待も高まっている。

 栽培した男性によると、暖房費など必要経費を踏まえた採算性の確立が課題で、来季はハウスの拡大や苗木の増などで増産を目指すという。

 地域おこしの起爆剤の一つにと願う関係者たちは、生産方法を早期に確立し、広く村民に栽培の輪を広げたいと願っている。

  

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