天龍村で伝統の柚餅子づくり始まる

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[ 2011年 11月 30日 水曜日 15時52分 ]

 天龍村坂部で28日、ユズを使った保存食「柚餅子(ゆべし)」の製造が始まった。集落に伝わる伝統の味を守る住民らが、ボランティアとともに共同で作業。甘酸っぱい香りを漂わせながら、特製みそをたっぶり詰め込んだ。

 ことしも坂部集落にある柚餅子生産者組合の生産工場で作業をスタート。関京子代表(76)や親族、近隣住民らが集まり、白衣姿で調理にあたった。

 直径7―8センチの果実を8対2の割合で輪切りにして果肉をくり抜くと、皮の器が完成。その中にみそやゴマをまぜ合わせた特性の「練りみそ」を詰め込み、刻んで食べる際に種のように見えるようにと、クルミも入れて皮の蓋(ふた)をかぶせた。

 蒸し器に入れて約2時間。あめ色に染まるまで蒸した後は、縁側などで3―4カ月ほど日陰干しして乾燥させる。

 ことしは果樹がたくさんの実をつける「なり年」。工場には村内各所から質の高いユズが次々と運び込まれている。

 体調を崩し、生産の断念も考えたという関代表は「良いユズが育っているのを見て、意欲が湧いてきた」と話し、前年を1000個上回る6000個を出荷目標に掲げる。「過疎といわれるが、柚餅子をつくることで地域が明るくなるから」。

 ことしも地元の小中学生をはじめ、県内外各地から大学生やボランティアが駆けつけて作業を手伝う。生産作業は2月まで続き、出荷は4月ごろから。すでに予約が殺到しているという。

  

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