天龍村の若手林業家がグループ発足

地域の話題

[ 2019年 12月 21日 土曜日 14時23分 ]

 「森林の資産価値を高め、林業を持続可能な産業として未来につないでいきたい」。そんな思いを共有する天龍村の若手林業者らが、研究グループを立ち上げた。木材供給以外の収入源を確保して森林整備を進めるとともに、若者の関心を高めることも狙う。まずは林地残材の薪材活用を目指す。

 自伐林家で発起人の村松怜さん(38)によると、林業の現状は補助金で成り立ち、「木材供給以外の仕事をすると、やればやるほど採算が合わなくなる」。このため、立木を丸太にする際に出る枝葉や梢端、間伐材などは、森林外に搬出されず林地に放置されているという。

 グループは、大量の林地残材に着目。森林所有者の合意を得ながら、需要が伸びている薪材としての活用を目指すことにした。

 さらに、森林でのツリークライミングや薪割り、薪を使ってのバーベキューなど「体験」を商品とする構想も描く。メンバーらは「ツリークライミングや薪割りなどは間違いなく『インスタ映え』する。若者や女性の関心も呼べるはず。発信力の高い層を味方につけられれば」と期待。イベントの企画や受け入れ体制の構築も視野に入れる。

 まずは、県の補助金を活用して薪の生産、販売体制を整備する計画。将来的にはNPOを立ち上げ、イベントの開催など活動を広げていく構えだ。

 村松さんは「きちんと利益を上げられる仕組みをつくらなければ長続きしない。新しい収入源をしっかりと確保し、森林の資産価値を高めていきたい」と力を込めていた。

◎写真説明:初会合で意見を交わすメンバーら

  

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