天龍村ブッポウソウのカメラ中継

地域の話題

[ 2012年 5月 29日 火曜日 10時42分 ]

 国の天然記念物のブッポウソウを村鳥に指定している天龍村で、ことしも営巣活動が始まった。村は昨年に続いて役場の巣箱にビデオカメラを設置し、庁舎内のモニターで中継。24日から産卵が始まり、来庁者たちを感激させている。

 渡り鳥のブッポウソウは絶滅危惧(きぐ)種。村は各地に巣箱を設置し、住民を挙げて保護活動を展開している。

 カメラによる営巣観察は昨年に続き2営巣期目。渡来前に役場の巣箱に小型カメラを取り付け、庁舎内のモニターで観察できるようにしている。

 ことしは8日に番(つがい)が入り、24日の夕方から産卵を開始。28日正午までに2個の卵が確認されている。

 昨年は6月4日にかけて4個が産卵されたため、村は「抱卵も始まっていないため、さらに卵を産む可能性が高い」と見ている。

 「村鳥の繁殖活動を幅広い村民や遠方から訪れる愛鳥家の皆さんに見てもらい、保護活動への意識を高めてほしい」(永嶺誠一副村長)と、昨年から中継と同時に録画も進めている。希少な鳥で詳しい生態が分かっていないため、給餌回数や内容を把握する貴重な研究資料としても期待が寄せられている。

 ブッポウソウは、夏鳥としてユーラシア大陸から渡る。ハトより少し小さく、青緑色の長くてしなやかな翼が特徴で、飛翔昆虫類を空中で捕食するため、高木や高い橋脚がある場所を好む。

 県内では飯田下伊那地域や北信の一部など、限られた地域でしか姿を見ることができず、レッドデータブックに登録されている。

 昨年は6月上旬から抱卵を始め、同24、25日に4羽の孵化(ふか)を確認。7月18、19日にすべてのひなが巣立っている。

  

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