天龍村中井侍で一番茶摘みスタート

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[ 2010年 5月 10日 月曜日 8時14分 ]

 県最南端の天龍村中井侍地区で8日、一番茶摘みが始まった。新緑芽吹く谷あいに生産者や親族、知人らが集まり、すくすくと育った新芽を丁寧に摘み取った。4月の低温で平年より5日ほど遅いスタートとなったが、凍霜害はなく、生育は順調だという。

 標高約290―400メートルの同地区では、天竜川に面した急斜面に茶畑が広がる。日差しをいっぱい浴びて育つことから、県内で最も早く茶摘みが始まる産地として知られている。

 八十八夜から6日が過ぎたこの日、同地区では2軒の農家が茶摘みを開始。最も低い標高290メートル付近の羽田野七郎平さん(81)の園地(25アール)では、早朝から親戚や知人ら13人が集まり、作業をはじめた。

 前日の降雨による露を飛ばした後、腰にかごを結んだ一人ひとりが、先端から3枚の葉を摘み取る「一芯(しん)三葉」の方法で手際よく摘んだ。

 4月の低温で、平年より5日ほど遅い摘み始めとなったが、心配された凍霜害はなく、生育は上々。「ゆっくり育った分、味わいが良いはず」と羽田野さんは期待を寄せた。

 収穫した茶葉は、近隣にある工場で製茶し、地域の独自銘柄「中井侍銘茶」として自家販売する。

 天龍村や近隣市町村の茶摘みは、親戚や友人が各地から駆けつけ、相互で助け合うのが慣例。約15戸が生産している中井侍地区では、標高が低いほ場から順に茶摘みに着手し、5月いっぱい続く。

 羽田野さんは「大勢の知人が手伝いに来てくれて、まるでお祭りのよう。若い人にも喜ばれるおいしいお茶になってくれれば」と話していた。

  

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