天龍村中井侍で一番茶摘み始まる

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[ 2013年 5月 11日 土曜日 8時53分 ]

 県最南端の天龍村中井侍地区で10日、一番茶摘みが始まり、天竜川が刻んだ谷あいに生産者やその親族らが集まって茶葉を次々と摘み取った。4月の低温で凍霜害が出ており、収量減や質の低下を危ぐしながらの不安な出だしとなった。

 標高約290―400メートル、天竜川に面する急斜面に茶畑が広がる同地区は、県内で最も早く茶摘みが始まる産地として知られる。例年は2日の八十八夜前後に茶摘みを開始しているが、ことしは4月の低温で生育が遅れた。

 最も低い標高290メートル付近の生産者の園地(25アール)では、午前7時ごろから親戚や知人らが作業をスタート。一人ひとりが腰にかごを結び、先端から3枚の葉を摘み取る「一芯(しん)三葉」の方法で次々と摘み取った。

 4月の低温により伸び始めた芽が凍る被害が発生。本来摘み取る3枚の葉が十分に揃っておらず、再生の状況も不安定だという。

 長く茶を生産してきた男性は「こんな被害ははじめて。収量減も悲しいが、ちゃんとした味が出るのかも不安だ」と話した。

 収穫した茶葉は、近くの工場で製茶し、地域の独自銘柄「中井侍銘茶」として自家販売する。

 中井侍地区の茶生産は、1973年に産地化を目指して本格化。多くの農家が在来種からやぶきたに品種を変え、生産振興を図っている。

 親戚や友人が各地から駆けつけ、助け合うのが慣例で、現在も10数戸が助け合い、標高の低いほ場から順に茶摘みをしている。

  

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