天龍村鳥ブッポウソウ カメラ設置しモニター中継

地域の話題

[ 2011年 6月 4日 土曜日 13時50分 ]

 国の天然記念物で絶滅危惧(きぐ)種のブッポウソウが、ことしも天龍村に渡り、各所で美しい姿を見せている。村は営巣の様子を観察できる小型カメラを設置し、庁舎内のモニターで抱卵の様子を“中継”、子どもや愛鳥家らから人気を集めている。繁殖期に入ったと見られるため、村は巣箱などへの不用意な接近を避けるよう呼び掛けている。

 村鳥に指定して保護活動を続けている同村に、ブッポウソウが渡ったのは5月9日。現在は繁殖期を迎え、天龍小学校の児童らが各地に掛けた巣箱の中で産卵、抱卵活動が行われている。

 村が中継している役場の巣箱でも番(つがい)が営巣しており、カナブンなどの飛翔昆虫が次々と運ばれている。2日夕に3度目の産卵が行われた。

 「村鳥の繁殖活動を幅広い村民や遠方から訪れる愛鳥家のみなさんに見てもらい、保護活動への意識を高めてもらおう」と、研究を重ねて飛来前にカメラを設置。中継と同時に録画も進めていて、巣立ちの後に教材ビデオを作成する予定だ。

 希少な鳥でくわしい生態がわかっていないため、給餌回数や内容を把握する貴重な研究資料としても期待が寄せられている。

 ブッポウソウは、夏鳥としてユーラシア大陸から渡る。ハトより少し小さく、青緑色の長くてしなやかな翼が特徴で、飛翔昆虫類を空中で捕食するため、高木や高い橋脚がある場所を好む傾向がある。

 県内では飯田下伊那地域や北信の一部など、限られた地域でしか姿を見ることができず、レッドデータブックに登録されている。

  

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