子ども山賊キャンプでいわき市児童を歓迎

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[ 2011年 8月 9日 火曜日 9時48分 ]

 泰阜村の松島貞治村長は5日、村内で左京キャンプ場を訪れ、サマーキャンプ「やすおか子ども山賊キャンプ」で招待した福島県いわき市の児童23人を歓迎した。同キャンプでは期間中、数回に分けて福島県から計50人を招待。主催するNPO法人グリーンウッド自然体験教育センターだけでなく、村、地域住民などが協力し、キャンプ受け入れ事業を展開している。

 この日は、福島県いわき市勿来(なこそ)地区周辺の児童が参加。東日本大震災後、グリーンウッドは、福島県の児童を無料で招待しようと奔走。同地区では昨年キャンプに訪れた男子児童(12)の家を訪問し協力を要請。スタッフが5回ほど足を運び協力を得て、多数の児童が訪れることになった。

 子どもたちを迎えた松島村長は「8月6日は広島に原子爆弾が投下された日。核兵器のない世を願いながら、平和利用の原発が壊れて放射能が漏れ出した。村として何かしなければと思っていたが、グリーンウッドでこうした活動をしていただき、わずかながら村で支援している。どうか楽しくキャンプを過ごしてほしい」と呼び掛けた。

 訪れた児童代表は「ことしはキャンプに来れないかとあきらめていたけどぼくの家まで来て招待してもらいうれしかった。震災では友達の家が津波で流され、水や電気が止まって毎日何時間も並んで水をもらい、食べ物にも困った。5カ月たっても良くならない。プールも入れず屋外の部活も時間制限がある。でも、ぼくたちは福島で生活していかないといけない。不安だけど頑張っているので福島のことを応援してほしい」とあいさつした。福島の児童は3つのコースに分かれ、4泊から7泊の日程で全国から集まった子どもたちと一緒にキャンプを楽しむ。

 村内では、キャンプ受け入れへの支援の動きも広がっており、住民から無償の米200キロが提供されたほか、地元左京の住民が毎日野菜を提供、帰りのバスで子どもたちにお菓子を持たせる住民もいる。

 キャンプ受け入れには約400万円の費用がかかる。日本財団や村で送迎費用を支援したほか、飯田女子短大をはじめ各地の大学や企業、過去のキャンプ参加者や保護者から募金も寄せられている。

 グリーンウッドの代表理事は「大勢の方の協力でこのキャンプが実現できる。この村の方々の『困った時はお互い様』の精神を子どもたちに伝えていきたい」と話していた。

  

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