実証プラントが稼働開始 営農型太陽光発電 飯田市龍江

地域の話題

[ 2017年 6月 1日 木曜日 20時26分 ]

太陽光パネル下の畑で作業をする下農生(龍江で)

 太陽光発電パネルの下で農作物を栽培する「ソーラーシェアリング」の実証プラントが、飯田市龍江2区で5月末から稼働を始め、1日に営農型発電設所の完成セレモニーが現地であった。災害時には非常用電源として地域で使えるようにし、畑の半分を下伊那農業高校に無償提供する協定も同日結んだ。

 農林水産省は「支柱の基礎部分が農地転用にあたる」として農地への太陽光パネル設置を認めていなかったが、2013年3月から農業の継続を前提に許可し、農業と発電事業の両立を目指した取り組みが各地で始まっている。

 龍江では、飯田下伊那の有志でつくるNPO法人信州自然エネルギー研究会の林宗吉代表(67)が所有する土地約990平方メートルの上に、ソーラーシェアリングの普及を目指す東京の企業「市民ソーラー」が84枚のパネルを設置した。売電事業は市民ソーラーが行い、農作物の栽培はNPOと下農高が担う。

 最大発電量は22キロワットで、5月23日から売電を始めた。災害時の電力供給に関する協定は龍江地域づくり委員会と市民ソーラー、NPOの三者で結んだ。

 農作業がしやすいよう支柱は長さ2・5メートル~3メートルとし、光量が生育に与える影響を調べるため、パネルは設置感覚を1メートル、2メートル、3メートルの3種類とした。

 農地に設置した場合は一定の収量を確保する必要があるが、今回は制約がない中で実験をしようと、地目は雑種地で登録。NPOはトマトとナス、ピーマン、ブルーベリー、下農ではアグリサービス科の3年生が油採取用のヒマワリを栽培する。

 市民ソーラーが手掛けたソーラーシェアリングは千葉県匝瑳(そうさ)市に続いて2例目。飯伊では初の試みとなる。

 林さんは「将来的に役に立つ事業だと思う。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話している。

  

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