京都で高い評価を得ている和牛「南信州牛」を地元の消費者にも親しんでもらおうと、南信州牛ブランド推進協議会は14日、家庭で作れる南信州牛と旬野菜の料理教室を飯田市桐林の竜丘公民館で開いた。市内の主婦ら24人がロース肉などを使って3品を調理し、肉の柔らかさや甘みを確かめた。
地元での認知度アップと消費拡大を図ろうと開き、とりきん(松尾町)の店主で飯田料芸組合の講師を務める田中秀樹さん(44)の指導でステーキ丼、新玉ねぎと南信州牛の甘辛煮、アスパラガスの肉巻き焼きを作った。
家で毎日台所に立つという上郷黒田の男性(66)は「ブランド名はもちろん知っているし、生産者の知り合いもいるので、時々買って料理している。いい肉なのですき焼きに使うとおいしいという印象」と話し、女性に混じって腕を振るっていた。
事務局は「おいしさや調理法を知ってもらい、レパートリーに取り入れてもらうことで知名度の向上、生産と消費の拡大につなげたい」と話していた。