小渋ダム土砂バイパス貫通、トンネル内公開

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[ 2012年 4月 20日 金曜日 9時20分 ]

 上伊那郡中川村の小渋ダムに新設する土砂バイパストンネルが貫通し、国土交通省天竜川ダム統合管理事務所は19日、周辺町村の関係者を対象にした現場見学会を開いた。同トンネルは大鹿村桶谷から松川町生田までの約4キロ。洪水時の土砂を迂回させることでダム機能を維持する狙い。2015(平成27)年度の完成を目指す。

 同トンネルは小渋ダムの南側を通り、ほぼ直線。高さ8メートル、幅7メートル。同事務所によると、普段はゲートで入り口をふさぎ、洪水時に土砂を含んだ流水をダムの下流へと送り出すことでダム湖に入る土砂を減らす。

 直轄堰堤改良事業の一環で、ダムに堆積する砂の進行を抑え、有効容量を確保する。ダム下流に土砂を供給することで河川環境の健全化も図るとしている。

 工事は09年に着手。2年7カ月かけて掘削し3月末に貫通した。これまでの事業費は約70億円。同事務所は「大きなトラブルなく掘削を終了できた」。

 この日は大鹿、松川、高森、豊丘の町村長や職員らが参加。トンネル内を車で移動し同事務所の職員から説明を受け、工事の進ちょく状況を見た。

 小渋ダムは洪水調節やかんがい、発電を目的に1969年に建設された。高さ105メートルのアーチ式コンクリートダム。上流からの多量の土砂流入によって貯水池の堆積が進み、湖沼は年々上昇している。貯まった土砂を排出してきたものの堆砂率は8割に達し「このままではダム機能が維持できない恐れがある」とし、土砂バイパストンネルを新たに設けることにした。

 今後、ゲートや流木止めなどを整備し、計画だと15年度に完成する見通し。一般を対象にした見学会も開きたいとしている。

 同事務所の高木優所長は「(貫通は)大きな第一歩。計画通りの完成を目指し今後も進めたい」と話した。

  

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